冠木小児科 横浜市保土ヶ谷区狩場町の小児科、内科、アレルギー科

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予防接種のお知らせ

予防接種情報(ロタウィルスワクチン定期接種化) 

令和2年10月1日からロタウィルスワクチンが定期接種化となりました。接種は出生6週0日後から可能ですが、出生2か月後のHibワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン接種と同時接種をお勧めします。ロタウィルスワクチンの詳細は下記記載をご参照ください。
 

予防接種について

予防接種はワクチンを接種することにより病原体(細菌やウィルスなど)に対する抵抗力をつけるものです。胎内で臍帯を通じで赤ちゃんに移行した抵抗力は生後半年程で失われますので、それに代わって予防接種により抵抗力をつけさせなくてはなりません。近年予防接種の種類が増え接種開始時期も早期になっているため、出生前から接種スケジュールを立てておくと良いかもしれません。当院ではワクチンの同時接種を行っておりますが、御希望の方には単独接種も行います。
当院での推奨は、生後2か月時に五種混合ワクチン+小児肺炎球菌ワクチン+B型肝炎ワクチン+ロタウィルスワクチンの同時接種です。(ロタウィルスワクチンは経口接種であり注射ではありませんので赤ちゃんに負担にはなりません。)この時に保護者の方と相談して今後のワクチン接種のスケジュールを立てさせていただく事が出来ます。
予防接種について何かご質問があれば当院までお問い合わせください。

予防接種スケジュールについては下記日本小児科学会ホームページも御参照ください。
http://www.jpeds.or.jp/

 

予防接種の種類

予防接種には不活化ワクチンと生ワクチンの2種類があります。
不活化ワクチンは病原体の一部あるいは病原体の産生する毒素の一部を接種するもので通常3回以上の接種を必要とします。
生ワクチンは病原体の毒性を弱めて接種するもので通常1回か2回の接種です。
不活化ワクチン接種後は次のワクチン接種までの接種期間に制限はありませんが、生ワクチン接種後の生ワクチン接種には4週間あける必要があります。

不活化ワクチン
Hib(インフルエンザ菌b型)ワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、五種混合ワクチン、B型肝炎ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンなど
(不活化ワクチンには三種混合ワクチン、四種混合ワクチン、不活化ポリオワクチンもありますが、令和6年度4月からの五種混合ワクチンの導入により、今後接種される機会は減少していくと思われます。)

生ワクチン
ロタウィルスワクチン、BCG、麻疹風疹混合ワクチン(MR)、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンなど

 

予防接種の接種年齢(令和6年4月以降)

1歳までに接種するワクチン
五種混合ワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、ロタウィルスワクチン、B型肝炎ワクチン、BCGがあります。
(なお生後6か月以降であればインフルエンザウィルスワクチンも接種可能です。)

1歳時に接種するワクチン
定期接種で麻疹風疹混合ワクチン(MR)と水痘ワクチン、任意接種ですがおたふくかぜワクチンがあります。
また五種混合ワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、水痘ワクチンそれぞれ1回ずつの追加接種もあります。

2歳以降に接種可能なワクチン
日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンがあります。
(なお小学校入学前にMRワクチンの追加接種があります。また同時におたふくかぜワクチンも追加接種することをお薦めします。)

 

生後2か月時接種ワクチンの各論

生後2か月目に接種するワクチン(ロタウィルスワクチン、五種混合ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン)について下記に解説します。
なお五種混合ワクチンは今までの四種混合ワクチンにHibワクチンを加えたワクチンですので内容はHibワクチンをご参照下さい。

ロタウィルスワクチン
ロタウィルスは冬から初春にかけて乳幼児に重症の胃腸炎を引き起こします。ロタウィルスワクチンを接種するとこの重症な胃腸炎を予防することができます。
現在このワクチンには2種類(ロタリックスとロタテック)がありますが、それぞれ接種回数(ロタリックスは2回接種、ロタテックは3回接種)が異なります。それぞれのワクチンについて詳細な解説が下記に示すホームページにありますので御参照ください。

 

ロタリックスワクチン パソコンから http://LovesBaby.jp/
携帯電話から http://LovesBaby.jp/mobile/
ロタテックワクチン パソコンから http://www.35-rota.jp/

Hibワクチン
Hib(インフルエンザ菌b型:冬に流行するインフルエンザウィルスとは異なり細菌の1種)は乳幼児に細菌性髄膜炎を引き起こす細菌のうち最も頻度の高いものです。鼻腔やのどにこの菌を保菌している人がいるため、咳やくしゃみなどによる飛沫によって感染がおこります。通常5歳までに抵抗力ができますので発症は5歳未満の乳幼児がほとんどです。
効果は高く、アメリカでは5歳未満の人口10万あたり年間25人の患者様が見られたのが、ワクチン接種により発症はほとんで0となりました。
五種混合ワクチンの接種回数は下記のとおりです。


標準接種法は、生後2か月になったら早めに1回目を接種しその後3〜8週間隔で更に2回接種します。
更に3回目終了後6か月以上あけて(通常は1歳になったら)4回目の接種をします。

小児肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は人の気道に常在する細菌ですが、かぜを引いたりして局所の抵抗力が落ちると様々な感染を引き起こします。小児は抵抗力が弱いため比較的簡単に肺炎、髄膜炎などの重篤な感染症を引き起こします。また中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの軽症の感染症の原因にもなります。なお小児では細菌性肺炎の30%(1番目)、細菌性髄膜炎の20~30%(2番目)、細菌性中耳炎の30%(2番目)が肺炎球菌により引き起こされます。
小児肺炎球菌ワクチンは90種類以上ある肺炎球菌のうち小児に重症感染を引き起こしやすい13の型に対し免疫をつけることが可能です。(平成25年秋からそれ以前の7種の型から13種の型にワクチンが改良されています。以前のワクチンで接種を終了された6歳未満のお子様に対して、任意ではありますが1回の追加接種が受けられます。適応に関しては当院に御相談ください。)
接種回数は下記のとおりです。
 
標準的接種 生後2~6か月までに27日間以上の間隔で3回接種し、
生後12~15か月の間に追加接種1回。


肺炎球菌ワクチンの詳細は下記のホームページも御参照ください。
http://haienkyukin.jp/